コンサルタント、コーチの独立起業が増えている理由
コンサルタントやコーチは比較的、独立・起業がしやすい業種だと言われています。
米国IBIS Worldによると、コーチングの市場は1兆900億円(IBISWorld調べ)に達しており、年間5.8%の成長率となっています。
出典:IBIS World
https://www.ibisworld.com/industry-statistics/market-size/business-coaching-united-states/
そのため、コンサルタントやコーチとして独立起業したい人が増えています。
なぜコンサルタントやコーチが独立起業がしやすいと言われるのか、その理由について解説します。
コストがかからない
コンサルタントやコーチは身ひとつで独立起業できることが主な理由の1つです。
身ひとつさえあれば、コンサルタントやコーチの仕事は成り立ちます。
人を雇う必要もありませんし、設備投資を行う必要もありません。
例えば飲食業であれば、店舗を借りたり改装したり、厨房やテーブル、カウンターなどの設備投資をしなければならないので設備投資だけでまとまった金額が必要になります。
さらに人を雇わなければなりません。
それがコンサルタントやコーチであれば、PC1台、携帯電話1台さえあれば成り立ちます。
仕入れも必要ありません。
オフィスも不要で、自宅やシェアオフィス、カフェなどで十分です。
最低限生活ができるだけの収入さえ確保できれば、日々の資金繰りは不要と言えるでしょう。
参入障壁が低い
弁護士や司法書士など士業などのように国家試験が必要になるわけではありませんので、参入障壁か低いということも理由としてあります。
もちろん何らかの実績や資格があった方がお客様から選ばれやすいというのは事実ですが、「○○コンサルタントです」「○○コーチです」と名乗ってしまえば誰でも出来てしまうということです。
その結果、コンサルタントやコーチはバリューの低い者もどんどん増えてきていることは事実で、玉石混交という状態になっています。
以上のように、コンサルタントやコーチという仕事はコストや参入障壁といった面から独立起業しやすいということが言えます。
コンサルタント、コーチの独立起業後に直面するよくある課題
上記の通り、コンサルタントやコーチは独立起業がしやすいという反面、事業がうまくいかなくなり途中で諦めてしまう人が多いことも事実です。
弊社は10年間で10,000社以上の経営者や個人事業主の売上アップを支援していますが、多くのコンサルタントやコーチが独立起業後に直面する良くある課題についてお伝えします。
属人的、労働集約的、アナログな方法から脱却できない
コンサルタント、コーチとして独立起業した直後はまだ「商品」が確立していません。
そのため、コンサルタントやコーチ自身の頭脳そのものが商品となってしまい、属人化してしまいます。
属人化するということは、そのコンサルタント、コーチ自身でしか「商品」を納品できないということになってしまい、必然的に労働集約的になってしまいます。
労働集約の事業モデルに陥ってしまうと、コンサルタントやコーチの領域にもよりますが、一度に見られるクライアントはせいぜい20〜50社となるでしょう。
これはつまり、売上の上限が決まってしまうということを意味します。
さらに、コンサルタントやコーチ自身が働き続けなければなりませんので、事業は成長しないのに働き続けなければならない、忙しくて新しいノウハウなどインプットできず退化してしまう、という悪循環に陥ってしまうのです。
また、デジタル化できていないコンサルタントやコーチは、アナログな方法で仕事をし続けるということになってしまうので、とても効率が悪くなります。
例えば、ビデオ面談ではなく対面での面談に拘って移動時間など無駄に消費する、契約書その他書類を紙ベースで処理しており手間がかかる、クラウドのコンテンツ化できていないために同じ質問に何回も同じように答えている、などです。
アナログな方法に拘っているといつまでもデジタル化できませんので、デジタル化している者に早々に置いていかれます。
クライアントの実行支援ができていない
コンサルタントやコーチの仕事が属人化すると労働集約的になるとお伝えしました。
労働集約的になると、どうしても忙しくなります。
忙しくなると、クライアント一人ひとりの実行支援が手薄になってしまいます。
クライアントの実行支援が手薄になると、クライアントの結果が出せない=コンサルタントやコーチとしての実績が出せないということになりますので、いつまで経っても事業の成長ができないということになってしまいます。
部分最適なノウハウ提供にとどまってしまっている
コンサルタントやコーチはどうしても属人化しやすいので、どうしても部分最適なノウハウ提供に止まってしまいます。
物事を体系的に教えることができず、「○○ノウハウだけ」という部分最適なノウハウ提供にとどまってしまいます。
その結果、クライアントはコンサルタントやコーチのノウハウが合わなければ成果が出ない、という状況に陥ってしまいます。
コンサルタント、コーチの独立起業で成功するために準備すべきこととは?
これまで、コンサルタントやコーチが独立起業しやすい理由と、独立起業した後に直面する課題についてお伝えしました。
それではこれからコンサルタントやコーチとして独立起業を成功させるために準備しておくべきことをお伝えします。
棚卸しをする
コンサルタントやコーチとして独立起業を成功させるためには、「小さくてもNo. 1」というブランドを作ることが重要です。
そのためには、自分自身がどんな強みや実績があるのか、競合のコンサルタントやコーチに不足している部分や不満な部分は何か、時代背景として何が求められているか、顧客は何を求めているかについて棚卸しをしましょう。
コンセプトを決める
棚卸しをしたら、コンサルタントまたはコーチとしてのコンセプトを決めましょう。
コンセプトとは「誰の、どんな痛みを解決するのか」を言語化したものです。
例えば、「30人以下の中小企業経営者の『人の悩み』を解決するコンサルタント」というように、「誰の、どんな痛みを解決するのか」を明確に言語化することがポイントです。
コンテンツ化する
コンセプトを決めたら、コンテンツ化しましょう。
コンサルタントやコーチの課題として、「属人的、労働集約的、アナログな方法から脱却できない」がありました。
これはコンテンツ化によって回避できます。
コンテンツ化とは、例えば「30人以下の中小企業経営者が『人の悩み』を解決するプログラム」を作って、カリキュラムとして体系化し、動画やテキストなどのコンテンツを作ってプログラムを完成させることです。
これによって、知識やノウハウの提供はほぼ自動化できます。
クライアントにはプログラムを受講してもらい、月1回〜数回ビデオ面談などで実行支援をする、というスタイルにすればノウハウ提供もしながら実行支援もできます。
クラウドで納品できるシステムを導入する
コンテンツ化をしたら、そのコンテンツをクラウドで納品できるシステムを導入しましょう。
例えば、IDとPASSを入力したらそのコンテンツが見れるというようなシステムがあれば、クライアントと契約後そのIDとPASSを渡して、月1回〜数回のビデオ面談をやるだけで納品完了ができる、ということも可能になります。
ファネルを設計する
クラウドで納品できるシステムの導入までできれば、あとはクライアントを増やしていくだけとなります。
上記の仕組みがあれば、労働集約モデルよりも圧倒的にクライアント数をカバーできるようになります。
クライアント数を増やすためには、マーケティングをしっかり学んだ上で、ファネル設計をしていく必要があります。
ファネル設計とは、見込み客に認知をしてもらい、興味関心を持ってもらい、比較検討してもらい、ご契約いただくというマーケティングにおけるプロセス設計のことです。
ファネル設計について詳しくはこちらの無料動画で解説しています。
セールス力を高める
ファネル設計をしたら、見込み客が徐々に増えてきます。
初めて独立起業をする方の多くは、「セールス」が課題となります。
セールスの経験があれば問題ありませんが、多くの人はセールスが下手で売れません。
売れるセールスには型があります。
その型をしっかりと学んでセールススクリプトを作るなどしっかり準備練習してセールス力を高めていくことが必要です。
圧倒的な数の「お客様の声」を作る
上記一連のことが準備できたら、あとは実際に独立起業をして多くのクライアントへ納品し、「お客様の声」をもらいましょう。
「お客様の声」は多ければ多いほど良いです。
また、内容も濃いほど良いです。
なぜなら、「お客様の声」こそがコンサルタントやコーチの実績を証明するものだからです。
圧倒的な数の「お客様の声」を集めればそれがブランドとなって見込み客がさらに増え、セールスがもっとしやすくなります。
まとめ
以上、 コンサルタント、コーチの独立起業で成功するために準備すべきことについてお伝えしました。
今回お伝えした内容は弊社も実践している内容なので、しっかりとご理解いただき、コンサルタントやコーチとしての独立起業準備をしていただければ、初年度で売上の不自由なくスタートを切ることが可能になるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
弊社は10年間で1,000社を優に超えるコンサルティングをさせていただき、コンサルティングやコーチの成功のポイント、失敗のポイント、従来型のコンサルティング・コーチング方法の限界、DX時代の新しいコンサルティング方法などを思考錯誤しつつ構築してきました。
これから新しい時代にあって、コンサルティング方法も新しくならなくてはいけません。
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