行政書士の資格とこの身ひとつ、あとは何もない状態で行政書士事務所を開業した僕は、資金もないので、横浜の実家を事務所として登録しました。
普通なら社会人2年目から3年目になろうという年齢(24歳)なのに、コロコロとやることを変えてきた僕は、実家にはいづらかったので、近くの大学や家の近くのマクドナルドで、行政書士事務所の仕事を始めました。
ノートパソコンとポケットwifi、携帯電話があれば、今やどこででも最低限の仕事はできます。
資料の印刷は、セブンイレブンのプリントサービスを利用しました。
行政書士事務所を開業して、まずは行政書士として何の業務をやるのか、そして、どうやって集客するかを決めることにしました。
それが僕が最初にやらなくてはならない仕事だと思ったのです。
そして僕は、「会社設立業務を」、「インターネットで集客」しようと決めました。
この間、わずか数十分です。
結局は、やりたいことをやろうと思ったということに尽きます。
ごく短時間で事務所にとって一番大事なことを決めた僕は、次に集客のしくみを作るための準備を、ひたすら時間をかけてやりました。
士業のインターネット集客の2つのポイント
1つは、見やすくわかりやすいサイトかという、サイトの見た目と内容の問題。
これは、「どんなサービスを」「どんな人に」「どのくらいの費用で」「どのくらいの時間で」「どんな人が」「どんな想いで」提供しているのかということを、文章としてわかりやすく、視覚的にも見やすく作るということです。
もう1つは、僕の作るサイトをできるだけ多くの人に見てもらうことです。
見てもらわないことには、いくら見やすく、わかりやすいサイトを作っても意味がありません。
そのために僕は、ホームページの作り方とSEO対策の勉強をしました。
ちなみにSEO対策とは、ヤフーやグーグルなどの検索サイトで、たとえば「会社設立」というキーワードで検索してもらった場合に、僕のサイトを検索結果の上位に表示させるための対策のことです。
検索結果が1ページ目の一番上に表示されるのと、20ページくらいクリックしてから表示されるのとでは、僕のサイトを見てくれる人の数が天と地ほど違いますよね。
何の準備もしていない状態で開業した僕の行政書士事務所ですが、ホームページを作ったら、1か月も経たずに初めてのお客様が来てくださいました 。
ホームページについて勉強してはサイトを改善するというサイクルは、開業当初だけでなく、その後も続けました。
そして、それに比例して徐々にお客様も増え始めました。
その結果、開業から約1か月の月商は、48万円程度になりました。
開業2か月目には、オフィス探しを始め、3か月目に鶴見駅近くにオフィスを構えることができました。
この時点で、数十件の会社設立を取り扱うことができたので、僕の事務所には、会社設立のノウハウが大分貯まりました。
>士業のホームページ制作について はこちらをご参照ください。
行政書士事務所の第二の柱、創業融資業務を始める
そして、この開業3か月目前後に、2つ目の専門分野として、創業者向けの融資手続きの代行業務(「創業融資業務」と略します)をやろうと決めました。
創業融資業務もスタート時点では、やはり会社設立業務と同様に、ホームページを作ることから始めました。
そして始めてから3か月後、つまり開業の半年後には、会社設立業務以上に大きな、事務所の売上の柱になりました。
開業から5か月後には、表参道にオフィスを移転しました。
半年間で2度の引っ越しをしたことになりますが、事務所の成長が目に見える形でわかって、仕事の楽しさも倍増しました。
月商の伸びで見てみますと、本格的な開業(3月)から3か月目で約80万円にまでなりました。
月商が80万円あれば十分暮らしていけます。
そして、開業から半年後には170万円くらいまで伸びました。
また僕は、開業3か月後に従業員を2名雇いました。
正直なところ、月商170万円くらいの業務量までなら、僕一人でも十分賄えます。
一人でやっていれば、僕個人の収入も、初年度から1000万円は稼げたでしょう。
なぜ、自分の年収を犠牲にしてまで従業員を雇ったのかといえば、それは僕の事務所をより強く大きくするため、ということに尽きます。
僕の開業は、本当にカネ、人脈、経験がない中でのスタートでした。
なにも、それでも成功したと、自分の優秀さを自慢したくて書いたわけではありません。
あなたに伝えたいことがあります。
それは「行政書士もまた夢のある仕事」だということ、そして、この成功は、何の準備もない僕にでもできたのだから、誰にでもできるのだということです。
では、成功のための〝非常識〟な成功法則をどんどん書いていきます。
よくある開業ノウハウをご存知の方は、違和感を感じるかもしれませんが、だからこそ誰もやっていない〝非常識〟な成功法なのです。