あなたは「オンラインサロン」に入ったことはあるでしょうか?
または、ビジネスの一環として「オンラインサロン」の開設を検討されたことはあるでしょうか?
今回の記事では、
「オンラインサロンって一体何だろう?」
「オンラインサロンに興味があるけどどう選べば良いかわからない」
「オンラインサロンを作ってみたいけど、どうすればいいか分からない」
と思われている方に対して、オンラインサロン運営で失敗しないため、成功させるためのポイントを踏まえながらオンラインサロンの始め方についてお伝えします。
オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、オンライン上のコミュニティの総称です。
数年前から著名人や実業家、インフルエンサーなどが次々と開設して会員数を増やして盛り上がっています。
その多くはクローズドコミュニティかつ月額制で運営されています。
最近では芸能人や作家、アーティストも続々と開設して話題になっています。
オンラインサロンの多くはクローズドかつ月額制で運営されているので、そのサロンでしか得られない貴重な情報を得られることが価値となっています。
さらに、同じ目的や趣味嗜好を持った仲間と出会えて交流でき、人脈作りにつながるということも大きな要素です。
そしてただのインプットや交流だけでなく、会員たちで一緒に何かを企画実行するなど普段できないような体験を得られる場としてオンラインサロンに参加している方も多いのではないでしょうか。
成功しているオンラインサロンの事例と特徴
それでは現在成功しているオンラインサロンの事例と特徴を見ていきましょう。
成功しているオンラインサロン事例
西野亮廣エンタメ研究所
まず日本で最も成功していると言えるのは西野亮廣氏が運営している西野亮廣エンタメ研究所でしょう。
Salon.jpというプラットフォームとFacebookグループを活用しており、月額980円で2021年9月9日時点で55,205名在籍という情報があります。
内容としては、西野氏の思考や発想、プロジェクトや日常のことまで記された毎日の日記を見れたり、西野氏が手がけるプロジェクトに参加できたり、全国各地のメンバーとの交流が盛んでメディアにも数多く取り上げられています。
堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
また堀江貴文氏が運営している堀江貴文イノベーション大学校(HIU)も有名です。
DMMオンラインサロンというプラットフォームとFacebookグループを活用しており、月額11,000円と少々高めなのが特徴です。
2021年12月14日時点で921名在籍という情報があります。
内容としては、元ライブドア社長の堀江貴文氏による挑戦から学ぶ、自己&社会イノベーションサロンとされています。
サロン限定のイベントでは、各界著名人がゲスト参加することが多いことが特徴です。
幅広い人脈を持ち、約40個の分科会というグループで構成され、その中でメンバーはビジネスから遊びまでとにかく自身のやりたい事にチャレンジしています。
堀江氏の人脈を生かした著名人がゲスト参加することも大きな魅力の一つです。
PROGRESS
元吉本のお笑い芸人でYouTuberとしても活躍している中田敦彦氏が運営するPROGRESSは、主にFacebookで運営されています。
月額は980円で、2021年12月13日時点で5,703名在籍という情報があります。
内容としては、中田氏が挑戦する様々な企画と激闘をリアルタイムで知る、参加できる、毎週の生配信や中田敦彦主催の特別イベントに参加できる、会員限定のメルマガ配信されるなどがあります。
テレビでの印象だけではない中田氏の人間性が垣間見れることが特徴です。
成功しているオンラインサロンの特徴
上記に成功しているオンラインサロンの事例をご紹介しました。
既に知っていたり入会されたことのあるオンラインサロンもあったのではないでしょうか。
これらのオンラインサロンはなぜ成功しているのでしょうか?
その特徴を3つにまとめました。
コンテンツに独自性がある
まず1点目は、「コンテンツに独自性がある」ことです。
上記に挙げた3つのサロン全てにおいて、「そこでしか得られない価値」があります。
特に西野氏の毎日の情報発信はとても膨大かつクリエイティブな内容なので、コンテンツが更新されることが楽しみで980円を支払うという方も少なくないでしょう。
交流が面白い
続いて2点目は、「交流が面白い」ことです。
上記に挙げた西野亮廣エンタメ研究所や堀江貴文イノベーション大学校(HIU)は特に、サロンメンバー同士の交流や体験が盛り上がっていることが特徴です。
サロンメンバー同士の交流が深まり、体験を価値として提供できるとどんどん仲良くなって絆が生まれてそのサロンへの「帰属意識」が生まれて強くなってきます。
これによって解約者を抑えられて、口コミが発生することでさらにメンバーが増えるという好循環に入ることができます。
共感を軸にしている
最後に3点目は、「共感を軸にしている」ことです。
上記に挙げた3つのサロン全てにおいて、ビジョンがしっかり共有されてメンバー同士同じ方向を向いているというのがあります。
ビジョンや価値観に共感できることで、サロンへの「帰属意識」が底上げされます。
以上、成功しているオンラインサロンの事例と特徴をご紹介しました。
これからオンラインサロンを作る際はご参考にしてください。
オンラインサロンの種類
ファンクラブ型
芸能人やインフルエンサーなど元々著名な人が開設したオンラインサロンで、コンテンツの中身以上にサロンオーナーの名声や集客力で人が集まるものです。
事例に挙げた西野亮廣さんの「西野亮廣エンタメ研究所」や堀江貴文さんの「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」、中田敦彦さんの「PROGRESS」などは全て「ファンクラブ型」の要素を持っています。
なぜなら、オンラインサロンを始める前から著名で人気があったからです。
プロジェクト型
サロンオーナーやメンバーが立てた企画を、有志が集まって一緒にプロジェクトとして取り組むタイプのオンラインサロンです。
例えば堀江貴文さんの「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」は40以上の「分科会」と呼ばれるグループに分かれており、各グループでプロジェクトが常に走って盛り上がっています。
プロジェクト型のオンラインサロンは、成功するオンラインサロンの要素である「交流」や「体験」を提供できるので、盛り上げることができれば成功しやすいと言えるでしょう。
コンサル・コーチング型
サロンオーナーがコンサルティングやコーチングなどメンバーの相談に乗るというタイプのオンラインサロンです。
恋愛・婚活系のオンラインサロンにはこのタイプが多く、普段人に相談できないような悩み相談ができるのでメンバーにとってはちゃんと使うことができれば満足度は高いと言えるでしょう。
趣味・交流型
趣味・交流型とは、オーナーがつくる場や趣味のテーマに参加者が集まり、情報交換をしたり、参加者同士のマッチングを主な目的としたオンラインサロンです。
飲み会で幹事をやるタイプ、人が好きなタイプ、突き詰めている趣味がある方は向いていると言えます。
オンラインサロンでの失敗要因
労力に見合わない
「オンラインサロンは長続きしない」と言われますが、その要因として最も多いのは「収入と労力に見合わない」ことでしょう。
例えば西野さんのオンラインサロンは毎日西野さんが数千文字をアウトプットしています。
文章を書くことが苦にならない方は良いでしょうが、苦手な場合は絶対に長続きしません。
その他にも、サロンメンバー同士が集まって交流したり、知識やスキルを深めることのできる場の提供、顧客管理など労力が結構かかります。
特にサロンメンバー数が少なくても多くてもこの労力の変動は小さいので、メンバー数が少なくて収益が小さい中で労力だけが莫大にかかる、という状況に耐えきれずオンラインサロンを途中で辞めてしまう人が特に多いです。
顧客管理ができない
オンラインサロンは、入会退会の管理、支払いの管理、イベントの参加不参加の管理などさまざまな顧客管理業務が発生します。
事務局としてスタッフに依頼することができれば問題は小さくなりますが、自分一人で行う場合は特に大変です。
ちゃんと顧客管理できていないとトラブルの元にもなります。
人間関係のトラブルがある
サロンメンバー同士、オーナーとメンバー同士の人間関係のトラブルはつきものです。
特にサロンのプライバシーポリシーやルールなどきっちり決めていないと無法地帯になってしまいます。
営業してはいけないところで営業するメンバーがいたり、モラルに反する言動を行うなどルールがなければ人間関係のトラブルが発生しやすいです。
さらに、一つのトラブルが他のメンバーにまで飛び火したら悪循環になってしまいます。
この人間関係のトラブルの対処に労力と精神力を持っていかれたり、対処しきれずに辞めてしまう人もいるのです。
オンラインサロンを成功させるためのポイント
無理なく継続できる内容にする
先ほど、オンラインサロンでの失敗要因として「労力に見合わない」ことを挙げました。
コンテンツを盛り込み過ぎたり、サロンオーナー、管理者の稼働量を多くするほど、継続が難しくなります。
ですので無理なく継続できる内容にすることがポイントです。
顧客管理のシステムを導入する
顧客管理のシステムを導入することです。
既存のプラットフォームを採用すれば決済とログイン可・不可が連携されており比較的スムーズに顧客管理できるかと思いますが、問題はFacebookグループやLINEグループなど無料媒体の追加、削除業務が煩雑になることです。
予算があれば顧客管理担当の事務局を依頼すれば問題ないでしょうが、それほど収益を挙げられていないサロンオーナーにとっては難しいでしょう。
しっかりと顧客管理できるように仕組みをつくっておくことが重要です。
コンテンツよりも交流、体験を
オンラインサロンは、そこでしか得られないコンテンツをインプットできることが一つの価値ですが、コンテンツはいつか飽きられます。
重要なのはサロンメンバー同士の交流、体験です。
サロンメンバー同士で強い絆が生まれれば、それが帰属意識を形成して解約の抑止力として大きく働きます。
サロンメンバーが求めているのはスマホの画面上でインプットよりも、何事にも変え難い関係性や体験なのです。
システムやバックエンドへと繋げられる仕組み
オンラインサロンはサロンメンバーの解約との戦いであるとも言えます。
解約を防止するために、日々コンテンツの改善、強化を行っていくことが重要です。
ただ、オンラインサロンを入口として何らかのシステム利用やバックエンド販売へと繋げられるという仕組みを構築できれば、理想的です。
オンラインサロンはフロントエンド(集客商品)でしかなく、そのフロントエンドを基軸としたバックエンド(システムやサービス)設計をしていけば、広告費なしでストック収入や、利益率の高い商品サービスを販売することが可能になります。
ですので、オンラインサロンメンバーの求めている先の課題解決ができるシステムやバックエンドを設計しましょう。
オンラインサロンの始め方
STEP1:コンセプトを決める
「そもそも何のためにオンラインサロンをつくるのか」という目的を明確にしましょう。
「流行っているからなんとなく」で始めても、会員は集まりませんし、長続きはしません。
そして、どんな顧客をターゲットとするのか、
そのターゲットのどんな悩みを解決するのか、
悩みを解決した後どんな理想を追求するのか、
なぜそれができるのか、
これらを棚卸ししてオンラインサロンのコンセプトを決めましょう。
良いサロンは、コンセプトも一言でよく伝わるものです。
できるだけシンプルなものにしましょう。
STEP2:サロン形式を決める
上記にて、オンラインサロンの種類についてファンクラブ型、プロジェクト型、コンサル・コーチング型、趣味・交流型の4つがあるとお伝えしましたが、実際のオンラインサロンでは分類した種類通りに当てはまるものではなく、混じり合っているものです。
ですのでどの種類の性格が強いオンラインサロンにしていきたいのかを決めていきましょう。
STEP3:月額料金を決める
オンラインサロン関連業務を専門で手がける株式会社ビルドサロンが2021年3月に行った、1,000名を対象にしたオンラインサロンに関するアンケートによると、
オンラインサロンに支払える月額費についての回答は、501円~1000円の回答が最も多く、次いで~500円の回答が多い結果となりました。
<全体>
・〜500円 29.2%
・501円〜1000円 38.0%
・1001円〜2000円 16.2%
・2001円〜3000円 10.1%
・3001円〜5000円 5.0%
・5000円以上 1.5%
アンケート詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000048988.html
「西野亮廣エンタメ研究所」のように、多くの入会者を募るのであればオンラインサロンの月額費は980円など低価格で設定すると良いでしょう。
一方、「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のように高額な価格設定にすることでターゲット層を限定するということも可能です。
これはあなたのやりたい事業や相手にしたいターゲット層によって価格設定すると良いでしょう。
STEP4:コンテンツを決める
次に、オンラインサロンのコンセプトに合わせたコンテンツを設計します。
コンテンツは具体的に、
・限定コンテンツ(動画、テキスト、音声など)の配信
・オンライン、オフラインでの定期勉強会やグループコンサルティング
・外部ゲストを招いたイベント
・相談、質問チャット
・交流会、飲み会
・Q&A掲示板
などがあります。
これらを「労力が見合わない」と感じないレベルで設計していくことがポイントです。
STEP5:プラットフォームを決めて実装する
オンラインサロン運営のためのプラットフォームが整備されています。
多くのプラットフォームでは、参加メンバー管理、決済システム、交流システムなどが利用できます。
ただ、有料プラットフォームには売上の10~30%の手数料が発生するものがほとんどです。
そのため、まずは有料プラットフォームを使うか無料の仕組みでどうにかするかを決めましょう。
有料のプラットフォームと手数料は以下などがあります。
・DMMオンラインサロン:非公開(20%前後)
・CAMPFIREコミュニティ:10%
・IDOBATA:15%
・Salon.jp:15%
手数料を払ってでも、顧客管理と決済は任せたい、自分でやりたくないという方はプラットフォームを利用されるのが良いでしょう。
無料のプラトフォームとしては、以下などがあります。
・Facebookグループ
・LINE
・Discord
・Slack
・チャットワーク
つまり、著名なSNSやチャットシステムのグループ機能を使って運営するということです。
この中でもFacebookグループは多数派です。
グループ機能が充実しており、既存のプラットフォームでも実際の運用はFacebookグループを使って行うことも珍しくありません。
ただ、ターゲット層がFacebookを使っていないというパターンでは、LINEやその他SNSで代用されることが多いです。
オンラインサロンを無料のプラットフォームを使って運営するメリットとしては、まず手数料がかからないことです。
また、審査がないので気軽に始められ、人が集まらなければフェードアウトも容易です。
デメリットとしては、有料プラットフォームにあるような決済システム、顧客管理システムがないため事務作業が発生してしまうことです。
これは専任のスタッフを置くなどで対応すると良いでしょう。
STEP6:集客する
STEP1~5が完了したら、あとは集客あるのみです!
集客が最もネックとなります。
集客ができずに結局途中で諦めてしまった、という方も少なくありません。
既存客やネットワークを駆使して声がけをし、さらにSNSやコンテンツマーケティング、広告などを使ってWEBマーケティングを行っていくこと、既存メンバーに紹介してもらうことが得策でしょう。
まとめ
以上、オンラインサロン運営で失敗しないため、成功させるためのポイントを踏まえながらオンラインサロンの始め方についてお伝えしました。
今回お伝えした内容を参考にしてぜひオンラインサロンを気軽に始めていただければ嬉しいです。
弊社は10年間で1,000社を優に超えるコンサルティングをさせていただき、コンサルティングの成功のポイント、失敗のポイント、従来型のコンサルティング方法の限界、DX時代の新しいコンサルティング方法などを思考錯誤しつつ構築してきました。
これから新しい時代にあって、コンサルティング方法も新しくならなくてはいけません。
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