これまで培ってきた専門的な知識、ノウハウを駆使してコンサルタントとして独立起業、副業を行う方が増えています。
身1つ、PC1台さえあれば始められそうなコンサルタント業ですが、今回の記事ではコンサルタントの開業費用は一体いくらかかるのかについてお伝えします。
コンサルタントの開業費用はいくら?
コンサルタントは初期投資が低い
コンサルタントは、自身の知識ノウハウを元手としてクライアントに情報的価値を提供する仕事ですから、コンサルタント業を始めるにあたっては身1つ、PC1台さえあれば十分可能です。
その他には、自身のホームページ制作費、広告宣伝費、交際費、服飾費、資格取得費、事務スタッフなどの人件費、オフィス代などコンサルタントとしての業種によって異なります。
とは言っても、数多くの人を雇う必要も、モノを仕入れる必要もなく始められますので、飲食業や製造業などの他業種と比べて圧倒的に初期投資低く開業できると言えます。
具体的にどんな費用がかかるのか
それでは、コンサルタント業を始めるにあたって具体的にどのような費用がかかるのかについて具体的事例をお伝えします。
ホームページ制作費
今は情報化社会ですから、ホームページがないということはあまり考えられません。
名刺代わりとなるホームページやメディアサイトは必須です。
自分で無料で作れるサービスはいくらでもあるので最初はお金をかけずに無料サービスで作るのも良いですが、ゆくゆくはプロに依頼してしっかりとしたホームページ、メディアサイトを作ってもらうことになるでしょう。
有料でのホームページ制作はピンキリで幅がありますが、1サイト20〜100万円はかかるということを念頭に入れましょう。
プロフィール写真撮影代
プロフィール写真は、見込み客にあなたのイメージを伝える大きな要素の一つです。
「プロフィール写真を変えただけで依頼が増えた」という事例もよくあることですので、プロフィール写真はプロに依頼して撮影してもらうことをお勧めします。
カメラマンの撮影料金は1時間5,000円〜30,000円というくらいの幅でありますし、1日取り放題というカメラマンもいますので、探してみましょう。
広告宣伝費
広告宣伝費は必須項目ではありませんが、売上利益が順調で、オペレーション的にも事業拡大できそうであれば、積極的に投資されると良いでしょう。
雑誌見開きで広告掲載、チラシやポスター作成配布、インターネット広告、プレスリリースなど様々な媒体がありますので、ターゲット層が利用する媒体を狙って広告宣伝していくと良いです。
特にFacebook広告などPPC広告は予算を自身で決められるので、例えば「月3万円から広告をテストで打ってみよう」ということもできます。
自身のキャッシュフローに余裕を持って広告効果を得られるように、予算を決めていくことが重要です。
交際費
コンサルタントとして集客、営業活動を促進するためにも交際費には投資することをお勧めします。
例えば、交流会を自主開催する、イベントに参加するなどは日常的に行いつつネットワークを広げることが最初に必要なことですので、1回あたり5,000〜10,000円は交際費を使うことになります。
こうした積み重ねが幅広い人脈、信頼を構築することになりますので、ケチらずに交際費として投資をしましょう。
服飾費
服飾費も無視できないポイントです。
コンサルタントは人前でプレゼンするなど「見られる」仕事ですので、くたびれたスーツなど見窄らしい格好でコンサルティングをされてはクライアントにとって信頼できません。
高級なブランド品を買えという訳ではないですが、最低限サマになるように服飾費を使いたいですね。
資格取得費
コンサルタントとしての業種によっては、中小企業診断士やキャリアコンサルタントなどの国家資格や、その他民間資格を取得すると競合との差別化となって有利に働く場合があります。
ですので資格取得費用も時には必要になるでしょう。
ただし、資格を取ったからといって案件が得られる訳ではありません。
資格取得は手段に過ぎませんので、目的と手段を履き違えないようにしましょう。
研修費用
資格取得と同様に、コンサルタントとしてのバリューを上げるための研修を受けることも重要な考え方です。
例えば、集客やマーケティング講座に参加する、デジタル化推進のための研修を受けるなど、コンサルタントも飲食業や製造業と同様に「情報を仕入れる」という視点を持てるかが持続可能なコンサルタント業を行うために必要なマインドと言えるでしょう。
事務スタッフなどの人件費
コンサルタント開業直後は多くの場合、広告宣伝、集客、営業、納品、サポート、その他事務作業など全てを一人でこなしていかなければなりません。
コンサルタントとしてクライアントが増えて忙しくなれば、それら全ての業務を行うことが物理的に難しくなりますので、事務スタッフなど、業務を切り出しやすいところから積極的に外注していくことが重要です。
仕事をどのタイミングでも外注できるように、日頃からオペレーションを言語化、体系化しておくと良いでしょう。
例えば人件費を割いて自分の時間が空いた分、新規顧客の獲得や既存顧客の実行支援にリソースを割くことができるようになりますので、軌道に乗ってくれば積極的に人件費に投資されることをお勧めします。
コンサルタントの開業費用に関する注意点
これまで、コンサルタントの開業費用が具体的に、何にどれくらいかかるのかお伝えしました。
最後にコンサルタントの開業費用に関する注意点をお伝えします。
コンサルタントだけでなくどんな事業でも言えることですが、「リスクを最小限に始める」ことが重要です。
例えば上記の品目で言えば、ホームページやメディアサイトは最初ワードプレスなど無料テーマや1万円くらいの有料テーマで自身で構築すれば安く作れますし、広告宣伝費もコンサルタントとしての商品が確立していない段階ではほぼ不要です。
最初は最小限の投資で始め、クライアントが増えて売上が上がってきたら、その増えたお金で投資する、という考え方が重要です。
「早く成功したい」と焦る気持ちから、最初から大きく投資してしまうと、後戻りが効かなくなってしまいます。
どんな業種でも、開業当初というのは方向性がどんどん変わるものです。
せっかく作ったサイトを一から作り直さなければならない、なんてことはよく起こることです。
ですから、「リスクを最小限に始める」ということをご注意いただければと思います。
まとめ
以上、 コンサルタントの開業費用と注意点についてお伝えしました。
弊社は10年間で1,000社を優に超えるコンサルティングをさせていただき、コンサルティングの成功のポイント、失敗のポイント、従来型のコンサルティング方法の限界、DX時代の新しいコンサルティング方法などを思考錯誤しつつ構築してきました。
これから新しい時代にあって、コンサルティング方法も新しくならなくてはいけません。
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