この記事では、コンサルタント志望者が知っておくべき資格10選についてお伝えします。
コンサルタントは専門的な知識経験、ノウハウを通じてクライアントの課題抽出と解題解決をサポートする仕事です。
コンサルタントとして仕事をするためには専門的な知識がまず必要になります。
専門的な知識を習得する上で手っ取り早いのが「資格取得」です。
また、知識習得のためだけでなく、専門性の高い資格を保持していると、自身の市場価値を上げたりブランディングをするためにも有効です。
それではコンサルタント志望の方はどんな資格が良いのかについてお伝えします。
戦略系コンサルティングに役立つ資格
戦略コンサルティングとは、経営者やマネジメント層に対して、事業やプロジェクト、事業計画や新規事業立案などの相談を受けて、課題抽出や課題解決のための施策の提案、実行支援を行うコンサルティングです。
中小企業診断士
戦略系コンサルティングに役立つ資格1つ目は、「中小企業診断士」です。
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
企業がコンサルティングを依頼する際、外資系コンサルは数千万円かかるため非常に高額です。
従って外資系コンサルへ依頼できるのは大企業に限定されます。
しかし日本の企業の99%が中小企業ですので、中小企業に特化したコンサルティングがあればとても重宝されます。
中小企業診断士はそのニーズに対応できる資格です。
一方で、中小企業診断士の合格率は15~25%ですので、難関資格であると言えます。
MBA(Master of Business Administration)
戦略系コンサルティングに役立つ資格2つ目は、「MBA(Master of Business Administration)」です。
正確にはMBAは資格ではなく学位ですが、実際、特に外資系の戦略コンサルファームで出世をする人の大半はMBA取得者であることが多いです。
MBAでは、経営に必要なヒト(人的資源/リーダーシップなど)、モノ(オペレーション/マーケティングなど)、カネ(ファイナンスなど)、そして情報について体系的に学びます。
MBAは海外で取得する「海外MBA」と日本で取得する「国内MBA」に分けられますが、海外MBAを取得していると外資系コンサルファームで高い歓迎要件になるでしょう。
PMP (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
戦略系コンサルティングに役立つ資格3つ目は、「PMP (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」です。
PMPは米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMIが認定する国際資格で、プロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する資格です。
多くのコンサルティング案件はプロジェクトベースで進んでいくため、プロジェクトマネジメントに関する知識経験は必須となります。
財務系コンサルティングに役立つ資格
財務系コンサルティングとは、企業・事業価値や資産状況を調査・分析して、主に財務面の業務プロセス改善、資金調達や投資戦略立案、M&Aに関するアドバイスなど、財務面での改善策や戦略プランを提案する仕事です。
公認会計士
財務系コンサルティングに役立つ資格1つ目は、「公認会計士」です。
公認会計士は、会計領域の最難関資格と言えるでしょう。
公認会計士は、企業のバリュエーションやデューデリジェンスを行います。
簿記
財務系コンサルティングに役立つ資格2つ目は、「簿記」です。
特に財務系コンサルファームでは、簿記2級レベルの知識は必須要件以前に、前提知識として「有って当たり前」として業務が進められますので、関心のある方は資格取得するかは別として、勉強はしておいた方が良いでしょう。
税理士
財務系コンサルティングに役立つ資格3つ目は、「税理士」です。
税理士は公認会計士と同様、会計分野のプロフェッショナルであることを示す資格でもあります。
IT系コンサルティングに役立つ資格
IT系コンサルティングは、IT分野に問題を抱えている、あるいは今ある問題の解決をIT技術によって解決を試みるクライアントに対してリサーチを行い、問題の原因分析、解決策の提案、そして実行支援としての、システム導入・改善まで、一貫したサービスの提供を行うことで、問題の解決を行い、利益増を目指す仕事です。
基本情報技術者
IT系コンサルティングに役立つ資格1つ目は、「基本情報技術者」です。
基本情報技術者は、IT系分野全般における基本レベルの技能を測定する資格です。
情報処理推進機構では、「ITエンジニアの登竜門」として紹介されています。
コンピュータやシステムが動作する基本的なしくみから、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの基礎知識だけでなく、システムやソフトウェアを開発する流れやその中で検討すべき点についても理解することができます。
しかし、あくまでも基礎レベルの試験なので、IT業界で働くための最低限の知識しか得られない点に注意です。
プロジェクトマネージャー
IT系コンサルティングに役立つ資格2つ目は、「プロジェクトマネージャー」です。
ITプロジェクトの責任者であるプロジェクトマネージャーを目指す人向けの資格が、プロジェクトマネージャー試験で、高度IT人材として専門分野を持ち、プロジェクトマネージャーとして必要な、予算・スケジュール・品質管理などに関する知識への理解を深めることができます。
PMPとは異なり、システム開発プロジェクトの目標の達成に向けたプロジェクトマネジメントのスキルを表す資格となっています。
試験に合格すれば、プロジェクトの全体計画作成、チームメンバーや資源の確保、プロジェクトの管理・運営ができる能力があるとみなされます。
実は、プロジェクトマネージャー試験はかなりの難関資格です。
PMPの合格率は60%という中で、プロジェクトマネージャー試験の合格率は毎回10%台しかありません。
難易度が高いため、合格すれば高いスキルを持っていることの一つの証明となるでしょう。
SAP認定資格
IT系コンサルティングに役立つ資格3つ目は、「SAP認定資格」です。
SAP認定資格(SAP Global Certification)は、ITベンダー資格の代表例と言えるでしょう。
特に総合系コンサルファームをはじめとして、SAPの導入・開発経験がある人材への需要は高く、SAP認定資格はコンサル業界では旬の資格といえます。
日本の数多くの企業で運用中のSAPのサポートが2027年で終了するため(当初は2025年の予定で、2025年問題と呼ばれていた)、SAP S/4HANAへの移行がトレンドとなっているからです。
SAPコンサルタントの需要は今後も一定見込まれますが、今後数年が最もホットであることは間違いないでしょう。
ITストラテジスト
IT系コンサルティングに役立つ資格4つ目は、「ITストラテジスト」です。
IT系国家資格の最高峰といえる資格が、ITストラテジストです。
この資格を持っていると、IT技術を用いて業務プロセスを改善したり経営改革を進めたりできるスキルを備えているとみなされます。
近年はデジタル技術を使って、企業のビジネスモデルや組織構造など、抜本的な変革を促すDXがトレンドとなっており、ITストラテジストへのニーズも高いです。
難易度は非常に高いですが、取得できれば高水準のスキルを持っていることをアピールできます。
まとめ
以上、コンサルタント志望者が知っておくべき資格10選についてお伝えしました。
専門的な知識習得を証明する資格はコンサルタントにおいて良い意味でブランディングとなり、クライアントに安心感を与えることができます。
とは言え、資格を持っているだけではただの宝の持ち腐れです。
せっかく習得した知識を使って、実践を通してクライアントに最大の成果を提供することが最重要です。
実務経験に活かせるようにしましょう。
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